2018年9月11日火曜日

おとぼけ新聞 号外 昭和の残像②

前回の続き。昭和とは?

昭和と平成。多分に価値観は変わったよね、間違いなく。ある意味、昭和は右肩上がり、ギャンブル的要素があり…平成は現状キープ、冒険しない、

なんか、そんなイメージだな、リーゼンは。

昭和最後の昭和60年代なんてのはね、平成と何も変わらんはずなんだよ。経済的にも、生活レベル的にも。ただ、平成に比べ、昭和の時代に生きてたリーゼンたちっちゅうのは…

『見えてなかったな』

インターネットなんてなかったし、他との繋がりは、他人の思惑が多大に入った、テレビや新聞からしか伝わらなかったからね、もちろん、現代のように、情報過多で、取捨選択が大変なのもどうかと思うけど、とにかく情報は少なかった。つまりは、多様な個性は作りにくかった…と思う。


例えば、ルーズソックスやら、ガン黒 なんかは最もたるもの。流行は雑誌からしか入らなかったから、あんなくだらんもの、みんながやってる、あれが流行だ、と思い込み、右に倣えでやっていた。今なら、スマホで検索、肌が荒れたり、男に嫌われるのが嫌な子は美白、脚が細い子はルーズソックスなんてはかないわな、普通。

ルーズソックスなんて、当時流行った、女子大生のミニスカブームが女子高生に下りてきて、制服のスカートが短くなったのに、比例して、スカートから見える『太いふくらはぎ』を隠すためにはいたもんだわな。足首細い子がはいたら、『嫌味』だわな、間違いなく(笑)


ま、そんな側面もありつつ、家庭内暴力なんかもクローズアップされてたのも、昭和60年代まで。平成からは、引きこもり…昭和の時代は、引きこもる部屋さえなかった(笑)親の大変さは変わらないけど、面と向かわなきゃいかんかったから、リーゼンが親なら、ガチンコできる昭和の方が、まだ楽かな。部屋に引きこもられちゃうと、ほんと、キツイよ。


で。

昭和60年代に今思うと、結構、世相を写してたなぁ、と思えるもんがあった。リーゼンが大学生の時に持ってたCD、

長渕剛『昭和』


長渕剛 全盛期のアルバムやね。もっとも、リーゼンが大好きなのは、これより前のアルバムやけどね。このアルバムと、こん次の『JEEP』は、歌手としても、俳優としても頂点にいた時のアルバムやから、ちょっと…ね⤵︎

ただ、このアルバムの頃は、不安の中でも、やったろうじゃん、というギラギラした長渕剛・節が聴けるから、まぁ、よいアルバムだとは思う。


このアルバムの収録曲は

① くそったれの人生

②  Go straight

③ いつかの少年

④  とんぼ

⑤  シェリー

⑥  激愛

⑦  NEVER CHANGE

⑧  プンプンプン

⑨  裸足のまんまで

⑩  ほんまにうち寂しかったんよ

11 明け方までにはケリがつく

12 昭和




とまぁ…フォークよりの駄作もあるけども。聴き応えのある曲は、四曲。

『いつかの少年』

長渕剛のライブでは、アンコールに使われるぐらいな代表曲。抒情詩っぽい描き方が好き。





『NEVER CHANGE』

自分の子供の出産に立ち会った経験から、作った名曲。ちょっと、剛・節は抑え気味(笑)


『とんぼ』
長渕剛自身が主演を務めた名作ドラマ『とんぼ』の主題歌。ドラマもそうだけど、都会に生きるヤクザたちの生き様を通して、孤独や人間愛を写し出した、見応えのあるドラマだったな。曲もね、長渕剛しか歌えないよ、この曲は。深みが半端ない。





『昭和』
この曲こそが、昭和の持つ、潜在的な暗さ、日本が日本らしさを失いながら、経済大国として生き抜いてきたやるせなさ、みたいなもんを歌っている名曲だと思うんだよね。この曲ぐらいだな、『昭和』という時代に真剣に向き合った曲は。


『昭和』

傷つけば傷つくほど優しくなれた

貧しさは大きな力になり

意気地のなさは勇気に変わる

ひねた瞳は真実を欲しがる

 

真実はとてつもなく激しかった

愛せば愛すほど苦しくなる

はかなさが美しいから

死にたくても また歩いた

 

俺はいま真夜中の湾岸をとばしている

カーラジオ消して受話器を耳にかたむける

進路は東へとお前の声を聞きながら走る

とうとう昭和の歴史が終わった

 

悲しめば悲しむほど思いやれた

悔しさは大きな力になり

力はいつしか詩になる

許せないのは自分となる

 

俺はいま受話器を置いた

ああ吹きすさぶ強く冷たい風に抱かれたい

夜明け前の街が確かに動き始めてる

とうとう昭和の歴史が終わった

 

夜明け前の街が確かに動き始めて 







真逆の価値観で流行ったのが、リーゼン誕生の年に流行った『戦争を知らない子供たち』だと思う。


やはりさ、昭和という時代は、戦争という暗さをまとった分、経済大国二位といえども、もうしわけない、という思いが、対外的にはあったんだよね。
だけど、ホリエモン出現ぐらいからだね、日本人の質が変わったの。金が大切。自分さえよければ、何が悪い、って、明らかに法律違反なことやってる、大悪人なのに、英雄視しだしたの。

経験をともなわない知識ばかりを頭に詰め込んで、いい大学出てるかもしれんけど、日本国内だけだから、通用するの。

やはり、大切なのは、経験をした上での『知恵』。世界で知識だけを重要視するの、韓国と日本、そしてシンガポールぐらいだからさ、他では全く通用しないんだよ。


ホリエモンごとき小人物、あんなやつを担ぎ上げて敬意を払うこたぁ、ない。やっぱ、イチローだよ、あの世代のスーパースターは。→イチローと、ホリエモン、同い年。


長渕剛の歌をじっくり聴いてみてくれ。



昭和回顧はここまで。


では、またね。






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