2017年12月18日月曜日

リーゼンの休日 あらら新幹線②

前回、日本人の作る工業製品には、ワールドスタンダート的な汎用性が必要なのでは、という話をしたのだけど。

この記事を読んでみそ。

ぶっつけ運転 ジャカルタの鉄道

新幹線、海外輸出をねらっているのだが、新幹線よりはるかに粗悪製品の中国や、手抜き製品にことかかない韓国に入札をとられることが多々ある。

なぜなら、日本の新幹線、管制システムも込みの商品なのだ。それが日本人には当たり前なのだ。なぜなら、日本の新幹線が死亡事故なしなのは、速く走行できることが優れているだけではなく、短い距離で停車できることが肝要なのだから。安全に短い距離で停車できる新幹線のライバルは世界を見渡しても皆無。もちろん、車両の停車システムもすごいのだが、つまりは管制システム、ここが肝なのだ。

もちろん、管制システムも含めての値段なので、そりゃ中国とか韓国なんかより高価なものとなる。つまりは日本人の商売は、売りっぱなしにしない、ということなのだが。

でも、世界は。

インドネシアの鉄道を見ても、到底ありえない管制ぶりなんだけど。でもそれが『ワールドスタンダート』なのだな。

例えば、ホンダがフランスでの販売に手を広げた時、全く売れなかった。フランス車といえば、よく回る小さめのエンジンに、軽い車体。石畳の道が多いから、柔らかい足回りが特徴。このあたりはホンダも研究済みだったし、F1で知名度抜群、エンジンもよく回るエンジンだからね、売れないわけがない。

では、何が足りなかったのか。

フランス独特の車社会。例えば車のバンパーが異様にごつい。日本車は、事故時の衝突エネルギーを車体全体で逃がそうという思想で車作りをする。その方が軽く作れるからだ。でもフランスでは困ることがある。それが、

街中の駐車の仕方。

とにかく路上駐車が多いフランス国内の街中。



これ、どうやって停めるのか、といえば、ちょっとした空きスペースを見つけると、前後の車に『ガンガン』くるまをぶつけて、こじ開けて停めるのだ。ほんとだよ(笑)

だから、バンパーはゴツくないと話にならないのだ。

つまりは。ワールドスタンダートっちゅうのは、自分の国の常識、というか、良識を少し停止して、相手の国民の生活ぶりを理解すべきなんだと思える。なんでもありなんだよ、意外と世界では。

次回へ続く。

では、またね。




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