2017年12月15日金曜日

リーゼン 山口に潜入珍道中 その20






先回の続き。『ワード号事件』について。

この事件、おおごとにすると、真珠湾攻撃が日本の『卑怯な』奇襲であったことが誤りだったことがわかってしまうので、決してニュースにはならない。在日に牛耳られている日本のマスコミでさえ、根拠のない『慰安婦』問題の掘り返しにつながっていくので、報道しない。

しかし、他ならぬアメリカのメディアが取り上げつつある。特に2002年にハワイ改定探査研究所による探査により、撮影された、ワード号事件でアメリカ軍により沈められた『特殊潜航艇・甲標的』の映像は、真珠湾攻撃の真実に光を当てるのにつながるのでは、と思われたのだが…













海底の浅いところに沈んでいるので引き上げは簡単にできるというのに…

『もちろんアメリカは許可せず!」

いつか引き上げられ、真実が明らかになるといいのだけども。

さて、ワード号事件に関連し、沈められた『特殊潜航艇・甲標的』を含め、出陣した『甲標的』5隻について。

結局、『甲標的』2隻から魚雷は発射されるも失敗。そもそも、軍港の周りは、潜水艦の侵入を防ぐネットが張り巡らされているのは、日清戦争以前からの『常識』。

軍港に入り込むのは至難の業なのだ。2隻入港できただけでも奇跡。

そして『甲標的』5隻の行方は。

どうも1隻はワード号事件の主人公で、アメリカ軍により沈められた。1隻はハワイ諸島オアフ島に座礁。


1隻は入港後、魚雷を発射したあと、消息不明。残り2隻は、消息不明。

つまりは。帰還を想定していない時点で、『特攻攻撃』だったんだよね、『甲標的』は。

繰り返すけど、死をかけた『特攻』は、戦争末期に日本人が『やけっぱち』で『無駄死』っぽくやったわけではなく、戦争におけるオプションの一つなんだよ。そもそも。

だから。

死をかけて戦ってくれた一人ひとりの兵士に、手を合わせなければならない。
特攻隊だけに涙を落としてはいけない。


さて、5隻の『甲標的』の結末は上記のとおりだけども。乗組員は?

消息不明の4隻はともかく。座礁した『甲標的』の乗り組み員は?

座礁した『甲標的』伊24 に搭乗していたのは、「酒巻和夫」少尉と、「稲垣清二」曹 の二人。

順不同だが。「稲垣清二」曹は、座礁後、自決したらしく不明。ところが…「酒巻和夫」少尉はアメリカ軍につかまり、捕虜になった。(太平洋戦争における日本人捕虜第一号)

この攻撃で犠牲となった9名の兵士は、九軍神とされ、戦時中、海軍における『神的扱い』を受けることになった。















そして、捕虜となってしまった『酒巻和夫』少尉。なんとも数奇な人生をその後歩むことになる。

その話は次回。

では、またね。





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