2017年7月26日水曜日

世の中にあふれるウソ 26 明治維新①


久しぶりの「世の中にあふれるウソ」シリーズ。古代日本が完結しとらんのに、いきなりの「明治維新」。ここんとこの、大河ドラマにおける「幕末~明治」回顧ブームに違和感があったりもし、研究対象外なのだけども、ちと思い返してみたい。


リーゼンにとって、学校の勉強以外で「幕末~明治」を知るきっかけは「お~い!竜馬」という漫画。リーゼンの大学時代の愛読書「ヤング サンデー」で連載されていた、坂本竜馬の大ファンを自負する、武田鉄矢原作の漫画だ。















この漫画で、坂本竜馬や高杉晋作など、幕末の主要人物の「人となり」は知ることができた。

ただね。この歳になり、この漫画やらを読み返すと、あまりに坂本竜馬、「英雄」なんだよ。これほど「怪しい」人物なのにね。
何回かにわけて明治維新をリーゼンなりに振り返ってみるけど、通して思うのは、坂本竜馬、高杉晋作、後藤象二郎、伊藤博文あたりの いわば「小人物」が、この時代、自由に動き回り、名をなせたか。これについては江戸幕府の支配体制を考えれば「考えられない」こと。確かに幕末、江戸幕府の支配体制は衰えていたのは確かだけども。でも武士自体の人数はいたわけだし、浪人がぼちぼちの活動を起こしても、そんな簡単に覆される体制ではなかったはず。















大体、脱藩した浪人が、資金源などを得ずに、自由に藩から藩へ動き回る、なんてことは不可能に近く、リーゼンが思う、坂本竜馬、高杉晋作、後藤象二郎、伊藤博文についての「怪しい」人物説はここから来るのだ。

このあたりを、坂本竜馬ファンのかたがたに突っ込むと、「スーパースター坂本竜馬を応援する方、たとえば、トーマス・グラバーさんあたりが、全面的に支援してくれたのよ」としか反論が出ない。マンガ「お~い 竜馬」でも、坂本竜馬の人柄に惹かれたトーマス・グラバーが坂本竜馬から何の担保もとらず、資金を援助してくれたり、武器や船を調達してくれたことになっている。じゃぁ、トーマス・グラバーさんは、どんな人で、なぜ坂本竜馬に資金援助をしようと思ったのか、ここを考えないところは、本当に不思議なところである。

「明治維新」とは、日本の近代化の発端となったのは間違いない。でも本当に日本人自身が近代化を必要だと欲していたのか、若い武士たちによる、旧体制の転覆である、だけの側面でとらえてよいのか。

実はリーゼン、高校時代からこのあたりが すっきりと落ちなかった。遠くは「元寇」も、日本だけで見ようとすると全くわからない史実なんだけども、世界史、とりわけアジア史の中でとらえれば、けっこうすっきりと流れが見えてくる。

では、「明治維新」をどうとらえればいいのか。ちょっとずつ 語ってみたいと思う。


では、またね。


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