中学の時、好きだった選手、先回も出てきたけど、イギリスの『セバスチャン コー』。走り方の佇まいが(別名 『中距離界の貴公子』)にふさわしく、とても好きだった。
そして何より…速かった。
今でも歴代三位に残るぐらいの800m走の記録、競技者として言わせてもらえば、『はんぱない記録』だったのだ。何しろ、当時の『400m』の日本記録を2倍したタイムより速かったわけだから。
1500mも速かった。ただ、リーゼンのイメージでは、800mは『速かった』。1500mは『強かった』。なぜなら、二回のオリンピック、世界記録を持ちながら、800mでは両方 銀メダル。もちろん、1500mも世界記録を持っていたが、1500mだけなら、はんぱない優勝率。二回のオリンピックは両方『金メダル』だった。
では、リーゼンの見ていた中でのベストゲーム、ロサンゼルスオリンピックの1500m決勝、そして、ポジションどりに失敗し、銀メダルに終わった800m決勝を見てみよう。
ちなみに、800mを見るときのポイント。
①スタートはコースが決まっている、セパレートコース。第1コーナーを過ぎたらオープンコースにかわる。この時のポジションどりが、実に難しい。陸上競技の種目の中で、『セパレート、オープン』両方で走るのは800mのみ。
②第1コーナーを越え、オープンコースになってからの集合&押し合いながらのポジションどり。ひじを当てたり、身体でボディアタックは日常茶飯事。陸上競技での800mの別名『陸上競技の格闘技』
③二周目のはんぱない速さ
オリンピックだと、大体、46秒台前半で走ることも。ちなみに400mの日本記録、45秒そこそこ。お話にならない。あと、国際大会でも、400mの一位の記録より、800mの二週目の方が速いことがたびたびある。
さて、ロサンゼルスオリンピックを、振り返ろう。なつかしいな。
さすが貴公子。きれいな試合さばきだ。第1から第2コーナーでベストポジションに入れていなくて、いいポジションにいたブラジルにやられたね。タイムもよくないし前に出て、ペース作りたかったんやろけど。
とにかく、一番興奮したね。このオリンピックは。
まだまだ陸上競技話は続く。
では、またね。
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