2018年3月9日金曜日

リーゼンとスポーツ スポーツブランド④

先回の続き。

スキーブーツについて、メーカーによる違い、ソールの高さ。(靴底の厚さ)これは履くとすぐにわかるから、履き比べるべし。

1994年ごろにスノーボードがはやり始め、1998年の長野オリンピックで初めてスノーボード種目が開催されてから、スノーボードの滑り方『トップコントロール』をスポーツショップ「アルペン」なんかが、がんがん宣伝しだし、スキーでも「カービングスキー」というのがはやりだし、これは今のスキー板のほとんどが『カービング』モデルなので、進化としては正しかったのだけど。

この時代にはやったのが、やたらにソールの高いスキーブーツ。アルペンでしか売っていなかった「ドロミテ」なんかが代表格なんだけど。アトミックやサロモンのブーツなんかが、2センチから3センチぐらいのソール高だったのに、ドロミテは4センチ強あったからね。はくだけで背が高くなった気になった(笑)

ソール高のあるブーツをはくと、ブーツ自体を傾けやすいからね、確かにスキー板のエッジに乗りやすく、カービング滑りをしやすかった。アルペンに行くと「カービングするなら、これですよ」とさかんに薦められたからね。


















下の写真、隣は山スキー用のブーツやから比較にならんけど、ソールの高さはわかるはず。アルペンに行き、初級~中級者用スキー3点セットなんていうコーナーには、大体ドロミテのブーツがおいてあったから、スキー場でもよく見たなぁ…

現在では、残念ながらドロミテのスキーブーツ、売っておりませぬ。テクニカというメーカーに吸収されてしまったらしいなぁ。残念。

そんな中。商売ありきのスキー団体、SAJのバッチテストの種目が『カービングありき」となり、猫も杓子もカービング滑りをやりだした ためか、スキー場でのクラッシュが続出。けがも増えたから、スノボとともに、けがの多いスポーツにジャンルわけされてしまったわけでさ、30歳過ぎてもやってるのは、よほどの雪山好きという風潮になってしまったのだけども。

カービング滑りというのは、雪面状態のいいところで、スピードを殺さないで滑る滑り方だからね、必然的にスピードコントロールをしないで滑る「輩」たちが増えるわけだよ。本来のスキーというのは、スピードコントロールしながらすべれるのが醍醐味なわけでさ、SAJの方向性は、本当に間違っていたと思える。(現在は、20年前の滑りがよいという検定種目にもどっておりまする)

道具から離れてきたので、今回はここまで。

では、またね。

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