森田童子…といえば、『僕たちの失敗』。実はリーゼン、この曲しかしらない。彼女が一番活躍していた時代は、リーゼンが青春を謳歌していた時代のもっと前。学園闘争が吹き荒れていた時代だからね。
『僕たちの失敗』=『高校教師』
まぁ、リーゼン世代はほとんど知っている図式なんだけども。
『高校教師』自体は、リーゼン的には批判的に見ていたドラマなんだけど。ショッキングな場面の羅列で、心に響くものはまったくない、野島伸司作品そのものだったのでね。思えば、今のドラマやテレビ番組の形骸化は、ここから始まっている気はする。何しろ深みがないからね、彼の作品は。
なれど、ドラマはバイト先で見ていたし(当時は 夜、カラオケBOXでバイトしていたので)、内容もまぁ、覚えている。
ドラマの内容はともかく。
主題歌の『僕たちの失敗』は強烈だったな。もう、このころには、森田童子、引退していたからね、こんな、はまり歌、よくプロデューサーは見つけてきたなぁ、と感心したよ、そこだけは。
学園闘争という日本の陰の部分を反映したこのころのフォークソング。森田童子の曲がヒットしたのは、フォークソング全盛期の末期だったけども。やはり色濃く残っていたよね。
学園闘争といえば、今、振り返ると、闘士たちは意外と正しかったのかも知れんね。だって、日米安保条約なんて、アメリカによる植民地支配と変わらないからね。現代の牙をぬかれた日本人たちの姿を見たら、情けないことだろうね。
『高校教師』というドラマ。教師と生徒の恋愛、同性愛、強姦、近親相姦、自殺など、当時すでに問題となっていた『社会的タブー』をショッキングに描いたもの。場面展開は稚拙だけど、ショッキングなテーマをこれでもか、と盛り込んだからね。あきずに見れる作品ではある。でも、これを見たから、といって自分の世界観や価値観に影響を及ぼすような深みはまったくない作品ではある。でもある意味、無常観を描ける『森田童子』の世界観がこの作品によい意味での『世界観』を与えたことは確かだろう。だって、そのあとの野島伸司の作品、ぱっとしないからね。
ちなみに、違うキャスティングで二度、映画化されたけども。ほんとにつまらん作品に仕上がっている(笑)あと、ドラマヒット後、小説化されたけど、結末が違うので、そちらは面白かった。ぜひ読み直してちょんまげ。
では、またね。
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