2018年6月13日水曜日

音楽の思い出 その105 カバー曲 for drive④

先回の続き。

リーゼンが社会人になり、ちょっと仕事に没頭していた時代。

デビュー当初からファンクラブで応援していたZARDの坂井泉水さんが、作詞した曲で結構『衝撃』の曲を出てね。彼女の世界観にさらに惹きこまれたわけだけど。

その曲とは

FIELD OF VIEW『突然』

…この曲、作曲の織田哲郎のセンスもすごいんだけど。いきなり最初からサビのCメロ、それも最初の歌詞も曲名?いきなり、メインシーンが心に『バーン!』と映し出される。こんな曲は他にはないなぁ。小説とかに近い感覚なんだよね、この曲の構成。

小説っぽく歌詞を書くことはできるけど。1曲の中でまとめ上げるセンス。これこそが、坂井泉水さんのすごいところ。

ZARDの7枚目アルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』は、坂井泉水さん作詞の曲ばかりで構成されたアルバムなので、聞き返してみても。どの曲もショートストーリーの小説なんだよね。でも短い『楽曲』の中で成り立っている。それがすごいんだよね。

思い入れのある歌詞なので、書いちゃうよ。

『突然』

突然 君からの手紙 あの日から途切れた 君の声
今すぐ逢いに行くよ 夏が遠回りしても

カセットのボリューム上げた 日曜の車は混んでいる
バックミラーの自分を見て ”今度こそは意地をはらない…”

海岸通り 過ぎると 君の家が見える
過去も未来も忘れて 現在(いま)は君のことだけ

突然の風に吹かれて 夢中で何かを探したね
倒れそうになったら 僕を近くに感じて
またあの日のように 君を抱きしめたい

何かを 求めれば 何かが 音を立てて 崩れてく
たとえ今日が終わっても 明日を信じて 行こうよ

僕は君の大事な存在(ひと)になれるのだろうか
この仕事(ゆめ)はどんな状況(とき)も笑っているよ

突然の熱い夕立ちに 夢中で車に走ったね
埃まみれになって 時間(とき)の経つのも忘れた
恋人よ 君を心から大切にしたい

突然の風に吹かれて 旅人は行く先を知らない
でも僕らの愛は 二度とはぐれたりしない
あの青い空のように いつまでもそばにいる



もう、書いてるだけで泣けてきちゃうよ。もう、泉水さん、この世にいないんだよなぁ。

もう二度と現れないだろうな、彼女のような作詞者は。歌詞に込められた、意味の深さを感じ取ってみてくり。4回出てくる『突然』という言葉。すべて場面が異なる。そしてストーリーになってるんだよね。すごいよ。

ちなみに、FIELD OF VIEWがCD出した1年後、前出の『TODAY IS ANOTHER DAY』で、坂井泉水バージョンの『突然』が入っているので、聞き比べるとなかなか興味深い。リーゼンはFIELD OF VIEWバージョンの方が、実はお気に入りなんだけど。坂井泉水バージョンは、少し『明るめ』な感じで、泉水さんらしくない。実は、女性の情念のようなセンスの持ち主なので、ちょっと違うなぁ、と感じられるのだな。







では、またね。








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