今朝、おやじを車に乗せ、半田市にある おやじのなじみの喫茶店に出かけた。今は、半田市から豊明市に移り住んだ、要介護でボケボケのおやじだが、週に二回ぐらい、片道20キロ近く 自転車こいでコーヒーを飲みにきてる。元々は近くに住んでいたとはいえ、通い続けること、はや40年有余。なかなかの常連さんである。
特に特色のない喫茶店である。モーニングもありきたりのパンとゆで卵。他にも追加料金出せば、サンドウィッチやら、コロッケサンドなんかもあるけども。分煙なんて、なんのこと?喫煙家も、この店では、大きな顔ができるだろう。
多分、車で五分ぐらい離れた、コメダの方が、今風な店だといえる。でも、この店、流行ってるのである。今日も満席であった。
さて長く店を続けるには?飲食店経営すると、おそらくは15年から20年が一つの節目になるだろう。それ以上 続いてる店って、ある意味すごいと思う。
シリーズで続いてる『青い銀河』でさえ、カジュアルレストラン、居酒屋、ステーキレストランなんかと、様変わりしている。もっとも、『青い銀河』の売りは、料理は付録みたいなもんで、メインは『夜景』やからね、だからこその変遷なんだろう。
料理はブレブレ、店長もハチャメチャだが、奥さんはぶれない。リーゼンとちょうど一回り違い、誕生日も近い 奥さんは、リーゼンのよき理解者であった。とても60近い年齢とは 思えない、外観と声質で、店の看板娘であることは、間違いない。
つまりは、『ここにしかないモノ』である。チェーン店に なじみ感を持つ若者が多い現代だけども、どこでも、まあまあの食事が得られる価値なんかより、当たり外れはあるけど、稀有な特色を持つ店を発見することの方が、豊かに人生を送れる気がする。それもガイドブックじゃなくて、自分の足でね。
リーゼンの歳になり、振り返ってみると、長野県で青春を過ごせたのは、ほんとによかったと 感じている。チェーン店が少なく、個性的な個人店が多いからね。別の例を挙げれば、日本全国で一番読まれている新聞は、読売新聞だし、朝日新聞だろうけど、長野県では、『信濃毎日新聞(通称 ”しんまい”)』がメイン新聞である。というか、『信濃毎日新聞』を取らないと、生活が成り立たない。
理由は三つ。
広告の量。読売新聞や朝日新聞では広告チラシの量が4分の1以下。
ローカルネタ。催し事が『しんまい』を購読してないと、全くわからない。
葬式情報。ここが注目点。なんと長野県では、身内の葬式情報を新聞でのせるのが常識なのだ。家族葬なんて都市部のみ。知り合いに不幸があった場合、新聞チェックして、できるかぎり参列するのが長野流。広い県なのに、コミュニティは狭く、濃厚なんだよな。
話がとんだけども。思い出の『青い銀河』、今の店が開いている間に行かねば、なのである。ただ、夜はステーキメイン。だから、ランチねらいやね、やはり。
最後に、奥さんの入れるコーヒー、おいしっす。長野県に行く際には、ぜひ ご堪能を。
では、またね。