高校野球を観ていない人には、さっぱりわからないネタなのだが。
『甲子園には魔物がいる』
昔からの言い伝え…が、またまた今年も起きた。
全国高校野球選手権 第3回戦 仙台育英 vs 大阪桐蔭
大阪桐蔭は、春の大会も制しており、夏の大会を制すると、春夏連覇。出場プロセスが春夏で違うので、夏の大会連覇よりも難しく、この春夏連覇は、まだ一校しか成し遂げられてない。つまり、大阪桐蔭は、夏の大会で勝ち、二校目の春夏連覇に挑んでいたわけだが。
投手二枚看板選手もそろえ、連覇への準備は万全。打力が今ひとつに見えたけど、ここまでの二試合は、いつもの『勝負強い』大阪桐蔭。
第3回戦も、両校とも好投手の先発だったので、予想通りの投手戦。大阪桐蔭は、二枚看板の一人、二年生の投手が無失点に抑え続け、いざ八回へ。
まず大阪桐蔭が先取点を八回にもぎとる。八回を終わり、仙台育英0ー1大阪桐蔭。
しかしね。
実は野球の試合、先攻と後攻では勝つ条件に違いがあるのだ。圧倒的に『後攻有利』
この試合は、大阪桐蔭が先攻。9回表を終わり、仙台育英0ー1大阪桐蔭。
仙台育英が勝ち越した場合、大阪桐蔭には反撃の機会はないのだ。
攻撃回数は同じなのにね。でも野球は『心理戦』。選手にとっては、大きいのだ。
9回裏、2アウトまで、こぎつけた大阪桐蔭。しかしここから、試合が動く。
安打と二盗、四球で一、二塁とされ、ピンチを背負う、大阪桐蔭の先発投手。しかし、気を取り直して、投球し相手7番の打球は遊ゴロ。ゲームセットに見えた。
のに?
一塁への送球が少しそれ、一塁手の中川がベースを踏むタイミングが遅れたように見えて判定はセーフに。
確かに、またいどるわな。だからセーフ。
これで2死満塁となる。
そしてついに…仙台育英の馬目にサヨナラ打を浴び、サヨナラ負け。
いやぁ、魔物がいるわ、やはり。高校生だからこその、人間くさいドラマがあるんだろうね。
リーゼン、昔から大阪桐蔭の監督が好きなのは、こういう時にね。絶対、選手をけなさない。一生懸命やってるのが、わかってるからだよね。一番くやしいのは、監督のはず。でも野心家の一面はほとんど見せない。
箱根駅伝で有名な、青山学院大学の原監督に近いね。
兎にも角にも、甲子園。やはり面白いっす。
では、またね。
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