青春18キップを使うのが、よいのだけど。リーゼン大好きな長野県へ行くのに、一番便利な、『ナイスホリデー木曽路』(夏の土日のみ運行。快速なので、青春18キップでも乗車可能。)が、8月の最終週だけは走っていないので、鈍行電車で中津川から塩尻、松本行くのはなぁ。
ということで。まずは最近行ってない、一宮に上陸。
ご存知、『真清田神社』。
『真清田神社』と同じ一宮市内にある『大神神社』がセットで、尾張国一ノ宮。神社の社格については、様々な、見方があるから、ランキングをつけるのは間違ってるけども、熱田神宮は、尾張国三ノ宮 なので、一応、社格は真清田神社の方が上。
熱田神宮の方が、三種の神器あるし、上に見られるけども、リーゼンの研究テーマ、『封じられた神様』に照らせば、圧倒的に『真清田神社』の方が上。
まずは熱田神宮について、リーゼンが気に入らない二点を話すと。(参拝はよくするから、熱田神宮は別に大嫌い、ではないよ。気に入らない点、だけね)
明治に入ってから、ゴリ押ししたんだよな、熱田神宮の社格アゲアゲ運動というか。
『神宮』という名前にしてくれ、とか、伊勢神宮と同じ社格にしてくれ、とかさ。熱田神社のまんまでよかった気がするし、伊勢神宮は随一やからね。比べるもんではない。
熱田神宮には三種の神器があるだけでさ、天皇家に伝わる魂?みたいなもんはないと 思うんさ、リーゼンは。だって、天皇が数多く参拝しとる熱田神宮には、自分の分身はいない、っちゅうのを如実に表しとるんだと思うんさ。伊勢神宮への参拝について、天皇、皇太子は避ける。なぜなら自分の分身があると、されているから。伊勢神宮は自分の分身に、国民の下々が会い奉りに行くとこであり、天皇家が行くべきとこじゃないんだよ。
その意味で、熱田神宮の社格を伊勢神宮と同等にしろ、っちゅうのは、賢しい宮司たちの浅知恵だったと、思うんさ。
一応、今は建前上は、伊勢神宮と同等の社格とされ、神宮になってるけど。そのことで熱田神宮が失ったもの。
『神社造』も伊勢神宮のモノマネになった。
これだね、最大の失敗は。そう、今の熱田神宮の本殿、単なる伊勢神宮のモノマネなのだ。
これ、伊勢神宮の本殿。『神明造』という、歴史的にも 意味深い様式なのだが。
まぁ、粗悪コピー品なのだ、これが。明治26年までは…
実はこの建築様式、『尾張造』という、この地方独特の格式の高い建築様式なのだ。
『神明造』と『尾張造』、別にいいじゃん、と思うかもしれん。でも、御神体がある以上、その器を変えるというのは、御神体を軽んじているに他ならない。さらに、『神明造』、建築様式としては日本の気候のもとでは、全くダメダメくん なのだ。大雨の時、また梅雨時に排水がうまくいかず、いつも対応に追われる。居住という点では問題ないのだが、参拝する建物としては、いつも困ったちゃん。
対して
『尾張造』は屋根の形が物理的にも理にかなった、『サイクロイド曲線』。屋根についた雨粒が、一番早く屋根から滑り落ちる曲線なのだ。法隆寺とか、文化財級の古い建物は、ほとんどこの曲線にそって、建てられてるはず。雨の多い日本では、『尾張造』の方が合理的なのだ。
伊勢神宮のように、遷宮を行い、建物を20年ごとに建て替えてりゃ、問題は起きないかもしれんがね。長くは持たんよ、神明造は。
ということで。
古来の『尾張造』が見られる 真清田神社は、リーゼンにとっては、とても楽しみな神社なのだ。
次回へ続く。
では、またね。
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