昨年度シーズン後半より、リーゼンのメイン機になった、ロシニョール demo α スラントノーズ 様。
ショートターンが得意なモデルだから、やんちゃな板かな、と思って乗り始めたら、さすがロシニョール 。自由自在にコントロールでき、また、中年スキーヤー・リーゼンにもやさしい、いい意味での『ゆるさ』も持っていて、ズラしも自由自在、ということで。今年は、この板がメイン機となりまする。
ということで。今年は、この demo α 君をチューンナップに出したのでありまする。
チューンナップとは。簡単に言えば、スキー板やスノボ板のメンテナンスでござる。
主にスキー板、スノボ板の雪面接地面は、エッジと呼ばれる、周りの金属部分と、真ん中の滑走面とでできておりまして。
ワンシーズン滑ると。
まず滑走面が傷つきまする。こいつを埋めなきゃなりませぬ。ホットワックスで埋めちゃえば、誤魔化せるけども。リーゼンみたく、貧乏性で、長く使う人は、チューンナップに出して、埋めてもらわねば、なのれす。
あと、滑走面には、よく見ると細かい傷が刻んでありまする。こいつらが、ストラクチャーと申しまして。ワックスが入り込み、滑ってる間に染み出して、一日の滑走性を維持しまする。
ショップによって、大きめのストラクチャーを刻むとこも あるけども。リーゼンは細かい方が好き。大きめに刻んであると、板の進行性が決まりやすいらしく、カービングが上手にできる、との触れ込みのショップもあるし、レースに出てる人が大きめのストラクチャーを入れているのを見たこともあるけど。
多分、間違い。
上位のレーサーの板、毎年見るけど、ストラクチャーは細かい。というか、きっちりカービング滑りしてると、間違いなくタイムは落ちる。やはり、横滑り?スライドさせて、板を一個向こうの旗門に早く向けちゃうのが、一番速い。このあたり、ショップに騙されちゃ、いけない。
その点、リーゼンがチューンナップを出してるショップは、きちんと説明してくれる。それも理論的に。とても信頼おけるショップなのだ。
もう一つ、エッジについて。こいつも、きちんと整備しないとダメで、雪面にきちんとかまないと、キレのある滑りができない。でも大切なのは、滑走面が真っ平らで、エッジまで、平らであること。でないと、思ったようにコントロールできない。
この滑走面とエッジを真っ平らにする技術がね、難しいのだ。よその、プロショップで、高い金出してチューンナップに出したものの、見事に滑走面がかまぼこ型にされた板が毎年、リーゼン御用達のショップに多数持ち込まれるが、ほんとにひどい。こういう仕事してちゃあなぁ。スキー、楽しくなくなるのだ。板が言う事きかないからね。
ということで。今年の仕事も、ほぼ完璧。すばらしい出来栄えのエッジ&滑走面なのだ。うしし、楽しくなりそうだ。
リーゼン御用達の、チューンナップショップ、名古屋市内にあり、みなさまにおススメしたいのだけど。少しクセがありまして(笑)
①店長のマニアックな長話に付き合わねばいけない。
いろんな板→それも他の客の板を教材にして、よい板とは?とか、チューンナップの精度の出し方、とか、よいストラクチャーとは、とか、店長のボヤキに付き合わねばいけない。
これが長い(ToT)。短くて40分。長いと二時間。こないだは一時間半、講義を受ける羽目に。時間の余裕と、心の余裕のある人は、勉強になるので、おススメするっす。
②アトミック、サロモンの板は、出入り禁止(笑)
スキー、スノボの板の大メーカー、アトミックとサロモンの板、実は滑走面が平らじゃなく、製品精度が低い。→のに、高い。
もちろん、自分でメンテできる人、チューンナップ出す人はなんとかなるけど、この店では、手間が五倍かかるので、10月からはこの2メーカーは絶対拒否らしい(笑)というか、客がショップの前に車を停め、サロモンの板を出したとたんに『うちはサロモンの板は、お断り!』というらしい。
でも事実、店での『例の』講義で、10月以前に預かったらしいアトミックのトップモデルの板を見せてもらったが、たしかに平らじゃない。滑走面が逆かまぼこ、真ん中が凹んでいるのだ。こりゃだめだわ。
店長曰く、いいのは、日本の『オガサカ』と、フランスの『ロシニョール』のトップモデル、オーストリアの『ヘッド』のトップモデルだけらしい。オガサカは さすが日本。トップモデルから、初級者モデルまで、精度の高い製品ばかりらしい。
技術選手権で、プロの選手たちがオガサカしか使わないはずだわ。
リーゼンもね…以前は、オガサカばかり使ってたんだけど、あのきっちり感がね…ロシニョール は、ユルさが逆に『優しい』のよ、ほんま。浮気を責め立てる日本女性は怖いけど、フランス女性は、笑って許してくれそうじゃん?そんな感じ。
もひとつ、細かいこと言えば。オガサカの板と、ロシニョールのトップモデル、性能は互角なんだけど、ロシニョール、親会社のロシニョール グループが傘下に、『LOOK』という、世界シェア1位のビンディングメーカーを持っているので、ロシニョールの板とマッチングした、セットモデルを作れるんだよね。もちろん、リーゼンのdemo α君もそう。だから滑りやすいんだよな…
ということで👋
スキー、スノボをやらない人にしてみりゃ、つまらん話でしたな。すまんこって。
スキー、スノボをやる人で、チューンナップに『ぜひ』出したい人、早めにリーゼンに声をかけてくだされ。
では、またね。
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