前回の続き。太陰暦の良さについては前回、語ったとおり。
ただ。
月の運行を基準にすると、一月は約29.5日。29.5日×12月では、365日に対して11日ほど足りなくなるから、年を追うごとに季節がずれていく。
そこで約3年に一度、「閏(うるう)月」というひと月をまるまる挿入して太陽暦に近づけたものが、太陰太陽暦というもの。これが日本でも明治初年まで使われていた、いわゆる旧暦なのだが。
閏月をどこに入れるかはその年により一定しておらんし、同じ月が2度でてくるわけで、農業には不便きわまりない。
そこでさらに1太陽年を24等分した「二十四節気」というものを設けて、季節の指標として農業などの便宜を図ったわけだ。
今に伝わる、春分、秋分、立春、立夏、立秋、立冬などの季節のことばだったりするのだが。
太陰暦は太陽、ではなく、地球そのものの生命活動や月の運行に即して作られたものなので、なかなか味わい深いものなんだよな。
次回へ続く。
では、またね。
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