2017年10月5日木曜日

おとぼけ新聞 号外 月の裏側④

先回までの続き。太陰暦の方が、生命体としての地球に根ざした暦であると書いてみたけど。




ちなみにリーゼンは、月が好きでござんす。エレファントカシマシの『月と歩いた』っちゅう曲なんぞは、なんか切なくてじーんときちまうわけでね。

先回、「二十四節気」について話してみたけど。今回は別の暦について。

一月が29.5日やから、30日の月と、29日の月があるわけだね。現在の太陽暦も、31日の月と30日の月があるので、似たようなイメージなんだけど、問題は30日の月と29日の月が変わることがあるということ。(今年は4月が29日なのに、来年は30日になったりした)

そこで、大の月(30日)、小の月(29日)を年単位で並べた『大小暦』というのが毎年出されていたわけだ。

こういうもの。「正月」「弐月」…の頭一文字が太字、細字で書いてあり、太字が大の月(30日)、細字が小の月(29日)となっている。ちなみに寛政二年は戌年なので、犬のイラスト入り。

こういう大小暦が江戸時代ははやったわけだが。

上のようなポスター風カレンダーを親しい人や顧客に配るのが江戸時代の中ごろに交換し合うことが流行りだし、(現代も企業がカレンダーを送りあうのはここから)色刷りの絵柄のものを木版画で印刷するようになったことが、少したってから、浮世絵を生み出すきっかけになったということだ。

太陽暦は科学的だけど、太陰暦は文化的、文学的ともいえるね。

次回へ続く。

では、またね。



0 コメント:

コメントを投稿