『WOMAN』の次に、印象に残ってる曲といえば。
『ああ無情』
いやいや、タイトルもすごいけど、歌もすごいぞ。
何しろ、昭和60年ぐらい。まだまだ、バブルの生き残りがいた(笑)そりゃそうだな、ジュリアナ東京のあたりだ。
経済的には、バブル景気は少し落ち着いてたけど、人々の気分はまだまだ、イケイケだった。
なので。
この曲もイケイケバージョンだぁ。
すごいね、このドライブ感。対抗できるのは、全盛期のXか、聖飢魔Ⅱぐらいやね。
ちなみに。
バブルの最後という以外にも、この曲には、当時の世相を反映しているバックグランドがある。それは。
カラオケボックスブームの前だ。
ということ。では、大衆はどこで歌ってたのか。それは。
スナック
今でこそ男性の社交場にとらえがちだが、当時は居酒屋→スナックへと、男女問わず流れたもんだ。というのも。
カラオケがスナックにしかなかった。
大体がカラオケ自体がCDカラオケ。またはスナックに行くと、最先端のレーザーカラオケがあった。
ママさん、この曲、お願〜い
とリクエストすると、何やら おごそかなレーザーカラオケ棚から、バカでかいレーザーディスクを取り出して演奏が始まる。
このレーザーカラオケ、リース料が高かったので、業者にした貸していなかった。つまり。
歌を歌いたきゃ、スナック!
という時代だったのだ。
さて、スナック。意外と明るい雰囲気だった。女性客がいるのだから、当たり前か。
そして、店の中には奇妙な連帯感が。一曲300円ぐらいとられたから、大切に歌うし、他の客の歌にも耳を傾けた。
そして、生まれた文化が。
『合いの手』
客の歌う歌に合わせて、主にスナックのママではない?店員が、合いの手を入れてくれるのだ。地域色もあり、なかなかに面白い。
この曲の、メジャーな合いの手と、最近、48系列で作った合いの手を聞いてみてくれ(笑)
この時代のカラオケは、スナックでうたわれた、ということを知らないと、48系列のバージョンのような、軽々の内容になっちまう。
大切なのは、酒場での『他人との触れ合い』 なのだよ。
店員が合いの手を入れることで、店内の客全体に、連帯感が広がったからな。今はないな、あの連帯感は。
世知辛い、世の中っす。
では、またね。
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