2017年9月6日水曜日

おとぼけ新聞 昔話 うらしまたろう②

室町時代に、『御伽草子』のひとつとして完成を見る、『浦島太郎』だが、『御伽草子』ファミリーの一つ、『桃太郎』よりも古く、8世紀に書かれた『古事記』『日本書紀』『風土記』の中に『浦嶋子』(うらしまのこ)として登場している。

そう、古代日本のスーパースターだったわけだよ、『浦島太郎』は。

リーゼン的に、裏を見ると。

そんなスーパースター的に描かれている人物は…まともな人物ではない。

というより、実在の人物が描かれた、または、実在の人物を伝承上の人物像に重ねて、描いた。

などの解釈が正しいと思っている。

では、『浦島太郎』は誰なのか、という点。しかし、それは…

正直、わからない!!












このあたりを、自分なりのイメージやロマン、思いを乗せて考えること、これが(考古学?)おもしろいとこやからね。ぜひに、みなさまも。

まず、『古事記』では。
○神武天皇が瀬戸内海を船で東に進んでいた時に、遠くから、釣竿を抱えて亀に乗った男がやってきて、水先案内をした。

と描かれており。まぁ、リーゼンの持っている浦島太郎のイメージとそんなには違わないかなぁ。やっていることは違うけど。

対して、『日本書紀』では。
○浦嶋子は、雄略天皇の時代に実在していた。
○丹波の国(京都府)の住人である浦嶋子は、船に乗ってつりに出たところ、大きな亀を捕まえた。
○大きな亀は、後に女の人に化けたので、浦嶋子はそのまま妻にした。
○二人は海中に入り、仙人に会いに蓬莱山に行った。

そして、一番、現代のストーリーに近い、『丹後国風土記』では。
○浦嶋子が舟でつりに出ると、大きな亀を捕まえた。
○実は大きな亀は、後に女の人に化けた。そしてこの女性は、浦嶋子に会いにやってきたと言った。
○海中の『蓬莱山』に二人で行くのだが、そこで、女性が「亀比売(ひめ)」という仙人の娘(神女)で、浦嶋子は亀比売と夫婦になり、そのまま3年を過ごす。
○故郷に帰りたくなった浦嶋子は亀比売と別れることを決意する。すると亀比売は「ココに戻りたいなら、決して開けてはいけない「玉匣(ぎょくはこ)」を渡す。
○亀比売と暮らした3年間が300年以上経過していたことがわかる。

さて、このあたりの文献にどのような要素が加わって、現在に伝わる『浦嶋伝説』が完成したのかは、また考察いたしまする。

ではまたね。

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