2016年10月9日日曜日

リスペクトしてるもの その1 野沢尚『青い鳥』



三連休、冬までは遠く…雨っぽいので、植木の伐採もできず…久しぶりに、野沢尚の『青い鳥』のDVDを鑑賞した。

野沢尚…リーゼンの中では、間違いなく、ナンバーワンの脚本家であり、随一の世界観を持った人やった。名古屋出身でもあり、倉本聰さんの脚本を読み漁り、脚本家を目指しただけあり、脚本も読みやすい。加えて…親父が京大の名誉教授だったり、叔父が哲学者だったりもして、人間への切り込みが、ど厳しいのだ。

おそらく、のぞいちゃいけないとこ、のぞいちゃったんだろうな、44歳の時、自殺しちゃった。ちょうど彼が脚本書いてる『坂の上の雲』がまだNHKのドラマでやってたから、びっくりしたなぁ。











『青い鳥』の舞台は長野県の清里あたり、富士見町というとこに、信濃境という小さな駅があるんやけども。

ドラマ終わってからしばらくはこんな感じで飾られてたな。

今はふつうの駅だけど。




前半のあらすじ…主人公は、豊川悦司扮するこの駅で務める、柴田という駅員と、この街に嫁入りで、引っ越してきた、子持ちのかほり(夏川結衣)との、道ならぬ恋なんやけども。

く〜、夏川結衣、きれいな女性やわ…ドキドキする…けども、タバコ吸うんだよなぁ。リーゼン、タバコ吸う女性、苦手なのれす。




かほりの子供との、柴田の心の交流も後半の肝、やから見逃せない。

ちなみに、DVDをを見る前に、シナリオ本を読むと、登場人物の役柄設定が書いてあり、興味深い。豊川悦二、夏川結衣ら、ホンモノの俳優さんが、いかに難しい役柄をこなしているかがわかり、感動すら覚える。

それを思えば、今の映画、マンガを原作っちゅうのが多いが、役柄とか表情、マンガそのものだからね、口をマンガチックに歪めたりさ。ジャニタレ(ジャニーズ系タレント)、もう少しマシだったけどね、昔は。まぁ、相手役もAKBとかだからね、だめだわ。




ちなみに、柴田の幼なじみ役(美紀子)で、永作博美も出てます。前半から後半へのキーパーソンなので、なかなか難しい役なんだけど、上手にこなしとるね。
永作、ほんとにいい女優になったなぁ…『八日目の蝉』も、いいえんぎだったしな。

あ、ちなみに永作、リーゼンと同い年ですたい。血液型も同じO型。いい奴に違いない!




最近は、某サラ金のCMでテレビによく出てたけども。
ギターは…ひけてかなぁ…

でもバンド活動はしてた。若い頃ね。3人組で




バンド活動というレベルでもないか(笑)ribbonという3人組の、アイドルやってたからなぁ。なつかしい。

歌はうまかったぞ!センターやること多かったからな。

しかし昔のアイドルはかわいいなぁ、歌も歌えるし。今のAKBとかはだめだね、顔も普通だし、歌は口パクだし。

まぁ永作ネタはこれぐらいで。
ところで、かほりのだんな役は…




じゃーん!佐野史郎さんだよ。はまり役だね。役は綿貫という名前だす。

これが怖いんだ、金と歪んだ女性への執着心持ってるからねぇ…

自分のものにならんなら、相手共々、滅ぼしてくれるわ!と言わんばかりの悪役ぶりなのだ。まぁ、気持ちはわかるけどね。悪いのは柴田だ囧rz




ともあれ、逃避行の三人、逃げまくりますです。

しかし、最後には綿貫に追いつかれ…




かほり、柴田、綿貫が対峙して、最後はかほりが、身をなげちゃうのだ。

一番愛した柴田への思いと、東京でのひどい暮らしから救い出してくれた綿貫への思いと…天秤にはかれない思いだよなぁ、やはり。

結局身を投げてしまい、悲観に明け暮れる男二人。

綿貫は、世間体もあり、柴田がかほりを殺した、などとのたまうもんだから、柴田は刑務所に入所。でも「自分が人生を終わらせた」っちゅうのは事実やから、真実を語らず服役したのだよ。




後半は、かほりのいない男二人のストーリーなのやけど、かほりの娘をめぐり、男二人の人生が再び交差するわけだ。キーパーソン、美紀子も絡みつつ。

結局、柴田は真実の愛に気づくわけだけども。

さて、誰を最後に抱きしめたのでしょうか?

野沢尚の作品は、ほんと、ふか〜い、ので、展開も二転三転するのだよ。きちんと登場人物の気持ちを理解して観ないと、最後に「あれ?」ということになる。

秋の夜長、自らを深める野沢尚の作品をぜひ!

次は、野沢尚の名作、『恋人よ』あたりを紹介するよ。では、またね。






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