2018年7月7日土曜日

おとぼけ新聞 号外 オウム真理教 閉幕②

オウム真理教の特異だったとこはさ、中心メンバーが高学歴の面々だったこと。このあたりは、浮かれポンチ気質のリーゼンにも共通するとこだけど、多分、その時代を生きてた人じゃないと、わからんと思うよ。特に平成生まれには絶対にわからないと思う。

昭和60年頃前後の日本ってのはさ、今以上に学歴社会が顕著だったから。大学進学率が25パーセントぐらい。国立大の学費が年間30万ぐらいの時代だよ。高校卒業してから四分の三が就職または専門学校に行った時代。一部の金持ち以外は、勉強がんばって国立大行くしかなかった。ただ、がんばれば、奨学金制度も、今みたく『ぼったくり教育ローン』じゃなくて、卒業後、何年か規定の職でがんばれば、返却しなくていいものがほとんどだった。

つまり、大学、それも旧帝国大学系の大学出た人たちのプライドたるや、今とは比べもんにならないレベルだったんだよ。今なんか、東大さえ金積めば入れる時代。比較にならない。


だからね、名門大学を出た一部の学生の…いわゆる卒業後の仕事、うまくいかない人やら、在学中でも未来に不安を持ってた学生は、『不全能感』というのかな…『当たり前に周りの人よりは、明るすぎる未来を選べて当たり前』みたいな全能感を『否定された』学生が結構いたんだよ。リーゼンの時代、第二次ベビーブームやから、有効求人率も当たり前に低かった。


それで、オウム真理教の麻原彰晃やら、上祐なんかはさ、信州大学の学園祭に来てたからね。


こんな本、信州大学の大学生協に売ってたんだよ、ふつうに。

だから、同級生にも、入信する子は結構いた。

松本サリン事件は、起こるべくして起きたんだよ。リーゼンからすればね。

次回へ続く。

では、またね。



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